知る日々の日記

日記の再録です

2024.9.20

仕事。新製品の調合などいろいろ。来客の方々と話しつつ、楽しい午後。

退勤、帰宅。梨をむいて炭酸水。開高健「人とこの世界」。もう何度も読み返しているが、広津和郎のことを書いた「行動する怠惰」の章が面白い。情熱を持って書き出したものは一つもない、と言いながらも何十年もやってきた広津のことが心底好きでたまらない開高の筆の乗りよう。怠惰な心を隠さず、それでいて持続する行動。

広津の章を読み終わって棚に置き、別の棚から正宗白鳥の全集を一冊抜き出したら、その折り込みの薄い紙に広津和郎が寄稿していた。不思議なこともあるものだ。

ぶっきらぼうな白鳥の文章。まさしく白鳥が書いている、という感じがする。