知る日々の日記

日記の再録です

2024.7.19-23

19日(金)

先日のイベント分の代休をもらい、一路東京へ。東博内藤礼の展示を見に行ったが、前日の晩に飲みすぎてあまり体調の芳しくない状態だったのが悔やまれる。次の予定まで少し時間があったので、東洋館の地下へ潜りタイの陶器を眺める。絵柄の闊達さと長閑さの調和、色合いが少し暗めで曖昧なところに、心に沁みる何かを感じる。

神楽坂へ向かい、前々から気になっていたバーへ入る。とても人気のお店で、いられる時間も決まっていたから、少し早めのペースで色々飲ませてもらう。素晴らしいお酒がたくさん出てきて感無量。ただ少し焦って飲んでしまったところがあり、いろいろ勉強しよう、みたいな気持ちで行くよりも、その場所を楽しんで、その上でお酒にも興味を持って飲む、という姿勢は崩さないほうがいいなぁと反省する。

実家に帰宅。なかなか眠りにつけず、夜中にインスタントラーメンを食べてなんとか眠る。

 

20日(土)

5,6時頃に寝て、8時過ぎに明るさで起床。10時に予約していた近所の美容室ヘ行き、眠すぎてほとんど目を閉じたままカットしてもらい、申し訳ないなぁと思いながらすぐ帰宅。お昼すぎに会う約束をしていた友人に連絡をして、合流を少し遅くしてもらう。急な連絡にも対応してくれて、とってもありがたい。

仮眠を取って鎌倉へ。友人と合流して、ギャラリーへ展示を見に行く。灯りや布、素朴で美しい小物に、姿のよい調度までが小気味よくしつらえられた空間に、その日並んでいる古物を違う姿で写し取った写真や、額装された光の束が掛けられている。「何をするか」でいっぱいいっぱいの日常を過ごしていたわたしに、「さあ、何を見る?」「何を知る?」と聞いてくれているような心地がした。

展示されていたお二人と友人と、四人で近くの中華屋へ。お二人ともずっと良くしてくれている友人で、日々の暮らしがそのまま延びて一つの展示になるような、嘘のない心でいることが当たり前にすら見えるような、努力を見せずに素晴らしい姿を保っている人たち。こんな人達いるんだなぁ、と会うたびに思う。

次の日も展示ということで、中華屋を出てお二人とはお別れ。ビールを買って海まで歩き、途中で買った花火セットにどんどん火を着ける。数十本の花火をものの十数分で遊びつくし、線香花火をして、海辺でちょっとおしゃべり。花火を片付けて、心から安心できるバーへ向かう。メロンのカクテル、ウイスキー、ジンソーダ。マスターと奥さんがとある山奥にあるホタルの名所へ行ったときの話をしてくれて、たくさん笑う。いい場所にはいい人がいる。いい人はそうそういないから、いいお店にもなかなか出会えない。それでも地元に、心から良いお店だなぁと思える場所がいくつもあって、なんてありがたい環境なんだろうと思う。

バーを出て、遅くまでやっている、老夫婦二人のお店へするりと入る。いいちこのウーロン割と、角ハイボール。ミックスナッツ、イカの塩辛。入ってみたら今日は早く閉める日だったらしく、1時間ほどで引き上げる。

駅の方へ歩き、ラーメン屋へ。ずっと飲んで食べている気がする。ビール、ラーメンと炒め物。お腹いっぱいで店を出る。

駅前のオレンジ絞り器でジュースを買い、ちょこっと喋り、またね~と言って解散。鎌倉は歩いて家に帰れるのがいい。

 

21日(日)

4時頃就寝。9〜10時あたりに起床。

朝食を摂ってケーキ屋さんへ。協力してもらったお酒のサンプルを渡して、味の話、香りの話、サッカーの話。

「こうやって話しながら、話してる途中にスゥッと眠りに入れるとしたら、それってものすごく幸せなことじゃない?」と話す顔の嬉しそうなこと。

お店を出て二子玉に寄り、赤坂へ。友人と落ち合い、ずっと挨拶したいなぁと思っていた人のところへ顔を出す。美味しいピザを食べ、駅前のベンチでビールを飲み、千葉へ戻る。

 

22日(月)

0時過ぎ就寝。7時起床。

眠いまま仕事へ。週末イベントの反省。蒸留。バナナ仕込み。

退勤。帰宅して久しぶりにノートを開く。一人で考え事をする時間がほとんど取れていなかったことを思い出す。いろんなことが起きているが、さて、私の本当に大切なことってなんだろう。

 

23日(火)

0時頃就寝。7時起床。

あと2時間位寝たい、と思いながら起きる。

仕事。割り水調整、ドリンク仕込み。今日は普段しないようなミスが多くて困る。

帰宅。今日もノートを開いて1時間ほど最近のことを振り返る。私の大切なこと、大切ではないことを再確認することができた。久しぶりに心が軽くなりつつある。あと数日続ければだいぶ思考がすっきりしてくる気がする。