簡易見聞録 映画三作 「街のあかり」「AKIRA」「春江水暖」

2021.2.15

「街のあかり」「AKIRA」を見る。街のあかりはアキ・カウリスマキの敗者三部作の内の一作。「過去のない男」の時は自分に重なるところがあってよかったのだけど、今作ではあまり共感するところなく。

作品を自分の物語と感じる時が少なくなってきた気がする。興奮する瞬間も減ってきて、ただじんわりと感じ入ることに喜びを見出すようになってきた。主人公の男の態度の煮え切らなさと能力のなさを見たくなかった。いっときの自分のようにも思えた。

AKIRA」ではあまりにも力がありすぎることや心の強さより、一つの世界観での物語進行についていけなかった。エヴァでは、アニメを全話見ることで全体を掴んでから映画に臨んだことで、世界観のなんとなくの把握も簡単にできたが、今回はなかなか入らなかった。

 

2021.2.28

「春江水暖」見る。言葉に起こせない。

美しい風景というにも、心の態度、状態によって受ける感覚が全然違う。

喜びとか嬉しさとか心の姿とか、そういう様々なことがうまくいかない。心に浮かぶ言葉は断片的。