2024.4.28

8時起床。きのう卵を買い忘れたせいで普段と違う朝食になり、なんとなく気分が落ち着かない。

歩いて最寄りの大原駅に向かい、いすみ鉄道大多喜駅へ。GWということもあって賑やかな車内。いつも通り俳句やらを作りながら移動しようとするけれど、同じテーブル席に座っているおじさんたちの大谷評が気になって気が散る。しょうがない。田んぼの傍に雉がいて嬉しくなるが、みんな気づいてないらしい。線路の先を見ていると傍の面白いものが目に入らないのかしらん。

職場の方のご自宅にお邪魔して、庭木を剪定させてもらう。枝垂れ梅が茂りすぎて大変とのこと。枯れた枝を外して風の通り道を作りつつ、邪魔になっている大きな枝を外す。植物の生態を思い出しながら枝の向きと太さを鑑みつつ、来年以降の成長をイメージする時間。とても楽しい。

縁側で昼食をもらい、旦那さん秘蔵の蒸留酒まで頂いてしまう。知らないお酒がたくさん。お酒の世界の奥深さと底知れなさに、ほんのり恐怖する。とにかく全部うまい。

子供の元気さに驚く。ご夫婦の怒る声にもやさしさがあって、親ってすごいなぁとしみじみ。

fumiさんで素敵なご夫妻の立飲みイベント。顔見知りがたくさん。ご飯もお酒も美味しく、空間の穏やかな雰囲気も相まってついつい長居。気になったことがあって質問するたびに「日記に書かれるぞ!」と言われ、とても愉快。素敵な着物の女将、座ってワインを開けてくれるご主人。どんどん知り合いが増えて、結局終電まで呑んでしまう。会計がどう考えても安すぎて確認するけれどご主人はニコニコ。女将の目がこちらを見ている。fumiさんのご夫婦も素敵なキャラクターを持ったおふたりで、Mei ehara さんのパレスチナの布パッチを配布されていて、一枚いただいて帰る。

千葉が拠点になって3週間。北海道へ引っ越した時は全てが目新しかった。ここでの生活の面白さは目新しさより、よく知っていたと思っていたものの再発見にある感じがする。これまで携わってきた主な仕事は、酒を売ること、つくること、庭のしごと。今はそれらが一体となった生活をさせてもらっていて、日々見つけることのできる疑問が以前より増えた。それは後ろ向きなことではなくて、経験が増えるに従って理解の解像度が上がってきているが故の気づきであると思う。知りたいことが多くあることはとても重要で、わたし個人の特性として「理解した!」と思った時の喜びに甚大なものがあり、疑問があるということはつまりその「甚大な喜び」の種がたくさんあるということなので、疑問があることがすでに嬉しい。

乗客のほとんどいないいすみ鉄道に乗って大原へ戻る。半袖シャツがちょうどいい。喜びばっかりの日々の最中にいて、何の文句もない。