知る日々の日記

日記の再録です

2024.8.14

しばらく書けていなかった。書くことは単なる記録ではなくて、世界を一度私の中に通して言葉にすること。世界に何も無いことなんてないから、どうにも書けないときはあまりに書くことがありすぎる場合が多いのかもしれない。世界が私を変えていくとき、その中で必要なのは書くことで変わっていく自分を認める勇気なんだろうという気がする。

これまでの経験はどれをとっても、私がするかしないか、そんなシンプルな選択が土台になってきたけれど、相手がいる選択というものにはどうにも慣れていない。相手は何を考えているんだろう、と考えることは、同じように「あなたは何を考えているの」と相手が思うということでもある。それは瞬間瞬間の表情や行動、発言で表明するものであるし、相手を眺める時間を経ていくうちにわかっていくものでもある。繕うことをあきらめて、こんなもんです、といられるか。ゆっくりと変わっていきたい。

自分のやりたいことをして、やりたくないことはできるだけ減らして、そうこうしているうちに人生が終わる。終わるときに、いい思い出が沢山あればいいと思う。不安やいらいら、嫌なこと、それをなかったことにすれば、もっと大きななにかになって返ってくる。それらは小さなうちに解消していくほうがいい。自分がそれを、自分のものとして発見できるうちに。

 

あまりに暑い日で、今日は犬も猫も外にいなかった。温室の古くなったホースを付け替えたら水やりがてきめんに楽になった。水にあたって冷やされた風が、温室を吹き抜けて、レモンの葉から水滴が落ちた。明日もまた、新しい日。