2024.4.21

実家で起床。昨日買った本と、いつもの本を持って珈琲綴さんへ。併せて6冊。持ちすぎ。

いつ行っても、間違いなく、存分に本を読ませてもらえる空間はとても得難いもので、身近にそういう場所があることはふつうじゃないと思う。とてもありがたい。

着席して注文をし、スマホ機内モードに設定。ノートとボールペンをテーブルの左端に、いつでも開けるように置いて、荒川洋治「忘れられる過去」を開く。休日に必ず一度は手に取る、ここ最近で一番大事にしている本。「きっといいことがある」というエッセイを今日も読む。何度読んでも嬉しくなる。

続いて「大崎清花詩集」。第一詩集から第三詩集までが収められた集成にはやわらかな重みがあって、それぞれの最初の二編、最後の一編ずつを読み、よい詩集を手に入れた喜びを噛み締める。

続いて「群像 休暇と短篇。」今村夏子が巻頭に短編を寄せ、土門蘭さんのエッセイも載っている。久しぶりに読んだ今村夏子の文章は、今日もそこはかとなく不穏だった。土門さんのエッセイはボクシングを始めた話で、「殴られても目をつぶらない」というタイトルが素晴らしいと思う。他にも、以前から活動を見ていて気になっていた鎌田裕樹さんの連載最終回を読んでいたら、故郷の千葉に戻って有機農家として独立されるとのことで、千葉に面白そうな人が増えて嬉しいなという気持ちになる。野菜、買ってみたい。

二杯目の珈琲を飲み終えて店を出る。大原の自宅の床が寂しい感じがしていて、何か敷物を考えたくて北鎌倉のmorozumiさんへ足を運ぶ。いろいろお話をさせてもらって、suno & Morrisonのホテイアオイで編まれた敷物を一ついただく。いつ来ても嬉しい時間、空間。

自宅へ戻り、遅めの昼食。母が近所で摘んだカキドオシをてんぷらにして出してくれる。父が近所の公園の田んぼの手伝いから帰ってきて、そのまま自宅の庭の手入れに移る。二人に声をかけて家を出る。北鎌倉から上総一ノ宮まで一本。電車って便利だなぁ。